Tizenのセキュリティ対策やウイルス対策について

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Tizenのセキュリティ

 スマートウォッチやスマートフォンなどに搭載されるTizenのセキュリティやウイルス対策を紹介します。


Tizenとは?

 まず、Tizenという新しいOSについて簡単に説明します。
 Tizenはアメリカのインテルが主導して開発されているOSで、既にサムスンのスマートウォッチ「Gear S」などに搭載されています。日本からもNTTドコモやNEC、パナソニックなどが開発に加わっています。「サムスンのOS」というイメージが大変強いですが、一応インテル主導のプロジェクトということになっているようです。ただ、現在販売されているTizen搭載デバイスの多くがサムスン製ですし、実質サムスンが牛耳っているのではないでしょうか。
 このOSの最大の特徴は「様々なデバイスに対応できる」という点を売りにしているというところです。現在はスマートウォッチが中心ですが、今後はスマートフォンやタブレット、テレビ、自動車(カーナビ)などにもTizenを搭載しようと計画されているそうです。
 様々なデバイスに対応するために、TizenではHTMLをベースとした言語でアプリを作ることになります。HTMLとはホームページを作る時などに使われる言語で、比較的簡単です。Firefox OSChrome OSでも同様にHTMLを中心としたウェブ関連の技術を使ってアプリを作ることになっていますので、これらのOSと理念的には近い存在といえます。


セキュリティは?

 Tizenの詳しい情報が無いので、あくまでも予想で述べさせていただきます。
 先述した通り、TizenのアプリはHTML5をベースとしており、この手のアプリは基本的にブラウザ上で動作します。Firefox OSの場合ですが、アプリの動作はブラウザ上だけに限定されています。アプリが動ける幅をOSの構造上、厳しく制限することで、高いセキュリティ性能を維持しているとFirefox OSでは謳われています。例えば悪質なアプリを誤ってインストールしてしまっても、そのアプリが端末内の情報を勝手に書き換えられないようになっています。Tizenで同様の仕組みが取り入れられるのか定かではありませんが、おそらくこうした機構を取り入れることでウイルスの脅威を封じ込めるようにしてあるのではないでしょうか。
 しかしTizenでは、こうしたHTML5ベースの「ウェブアプリ」だけでなく、端末内で動作する「ネイティブアプリ」方式も同時に採用しています。ネイティブアプリ方式だとどうしても端末内で実行する動作が多くなり、その分アプリが端末内で動作する幅を大きくしなければなりません。その隙を狙ってウイルスが入り込む危険性は決して低くはないでしょう。iOSのように、厳格に審査された公式アプリストア以外からはアプリをインストールできないようにする、などの対策が取られればリスクは小さくなります。
 いずれにせよ、今のところTizenではウイルスの脅威は無いと考えて差し支えありません。なぜなら、Tizenを搭載したデバイスが全く出回っていないからです。ウイルスはOSが変われば感染しません。Tizenに感染するウイルスはTizen専用に作る必要があるのです。作ってもほとんど被害を生み出せないウイルスを、誰が作るというのでしょうか。普及に伴ってウイルスが登場する可能性は否定できませんが、今は全く心配いりません。




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