少々割高な内容 日本の新興セキュリティ企業、FFRIが開発したAndroid用セキュリティアプリです。 危険アプリの診断とWiFiの安全診断の2機能のみの構成となっており、必要最小限のセキュリティ対策を行えます。 検出性能は未知数、また機能が少ないことや価格が高いことをふまえると、少々割高感が否めないアプリです。現時点では様子見をおすすめします。 |
軽さ | ウイルス対策 | 盗難紛失対策 | 着信拒否 | 危険サイト対策 | バックアップ |
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軽い |
no data |
目次
FFRI安心アプリチェッカーの評価(総評)
セキュリティ性能
機能はシンプルに「危険アプリ」の検知と、「WiFiの安全診断」のみです。
ウイルスバスターなど他の売れ筋のセキュリティアプリと比べて機能では大きく見劣りしますが、Android標準のセキュリティ機能の存在を考えれば「必要最小限」の内容と言えます。Androidが標準で対策できない部分を補う形になります。
検出性能などについては、国際的な調査機関のテストに参加していないため言及は避けますが、わたしの方で仕込んだテストウイルスは検知しました。割高な値段や少ない機能を考えると、性能の「お墨付き」がある他のアプリの方が確実かなとは思います。
動作の軽さ
常駐して裏で絶えず動き回るようなアプリではないため、インストールしても特に動作に悪影響は与えません。
アプリのスキャンは個別アプリのインストール・アップデート時と、手動で一斉スキャンも可能です。一斉スキャン中(数分程度で終了)でも、最新のスマホであれば特に負荷を感じることはないでしょう。軽さを売りにしているだけのことはあります。
機能の紹介
危険アプリの検出
Androidでは「危険アプリ」のリスクが大きいと指摘されています。
Google Playからインストールしたアプリであっても、全体の72%に何らかのリスクが潜んでいるという調査結果もあるくらいです(Webroot社調査) そうした危険アプリが裏で動き回ることで、端末内の個人情報を知らぬ間に抜き取られている例が多発しています。
本機能を使うことで、端末内にインストールしてあるアプリをスキャンし、そのリスクを診断します。危険があると判断されたアプリについては、レポート画面から確認することでどのようなリスクを抱えているのか教えてくれます。
アプリのスキャンはアプリのインストール・アップデート時に個別に実施、もしくはFFRIの操作画面から操作することで手動で一括して実行できます。
FFRI社の製品は前述の通り、国際的な調査機関のテストに一切参加していないため検出性能の程は不明です。値段が割高である点もふまえると、他のメジャーなセキュリティアプリを選んだほうが確実かなと思います。
WiFiの安全診断
接続するWiFiにセキュリティ上のリスクが無いか診断する機能します。
診断内容は詳細が明かされていないため不明ですが、レポート画面を見る限りWiFiの暗号化方式をチェックし、問題がある場合は警告を出すようです。
暗号化されていないWiFiに接続すると、通信内容を周囲に居る人間に傍受され、盗み見られる危険があります。そうした危険性を避けるための機能です。
設定画面から予め設定しておくことで、接続したWiFiに危険性があると判断された場合に自動で切断することも可能です。
とはいえ、必要だからWiFiに接続しているのであって、危険だと言われても困りますよね。そんな時はVPNアプリを使って通信内容自体を暗号化することで、一定のセキュリティを確保できますよ。外でWiFiを利用する場合は、FFRIの診断に頼らず最初からVPNを使っておいた方が良いと思います。
公式サイト
アプリは月額400円
30日フル機能で使える無料体験版もあります