Googleの開発者はこう言いました
「セキュリティソフトのメーカーはユーザーの不安を煽り、意味のないセキュリティアプリをAndroidユーザーに売りつけるペテン師、あるいは詐欺師だ」
これはGoogleでAndroidの開発に携わっていたChris DiBona氏の発言です。この発言を元に、「Androidでウイルス対策は不要!」と言う人がいますが、それは本当なのでしょうか?
危険なマルウェアは累計400万種類以上
トレンドマイクロ社の調査によると、Androidをターゲットとした「不正アプリ」が426万種も発見されています(2014年末の時点) 公式アプリストアである「Play」からも多数の危険アプリが発見されており、事態は非常に深刻です。
確かに、冒頭で紹介したChris DiBona氏の発言の通り、Androidでは「ウイルス」を心配する必要は無いという意見が専門家の間でも大勢です。ですが、危険アプリについては非常に危機的な状況にあるのは誰がどう見ても明らかなことです。
不正アプリ(危険アプリ)って何?
読んで字のごとく、インストールしてしまうと何らかの「被害」が発生する可能性のあるアプリを指します。
トレンドマイクロ社の調査によると、国内で発見された不正アプリの内92.7%は個人情報を盗み出す動きをしているといいます。端末内の電話帳データや端末の位置情報などをアプリ制作者に「こっそり」送信していると言います。
そんな怪しいアプリ、自分には関係無いよ! と思うかもしれません。しかしWebroot社の調査によると、Androidアプリの内、なんと72%が「疑わしい」アプリだといいます。安全かどうか見分けることは困難ですし、あなたのスマホにも1つや2つくらい紛れ込んでいるかもしれません。
リスクはそれだけではない
Androidが抱えるリスクは、不正アプリだけではありません。
他にもフィッシング詐欺や盗難・紛失リスク、WiFiの盗聴リスクなど多岐に渡っています。盗難紛失についてはAndroidの標準機能であるAndroidデバイスマネージャーだけでも充分ですが、その他のリスクについては必要に応じて適切な対策が必要です。