事件概要
2013年5月17日夜、ヤフーは自社のサーバーに何者かが不正アクセスし、最大で2200万件のヤフーIDが流出した恐れがあると発表しました。ヤフーIDの総数は約2億件なので、実に1割のIDが流出してしまった可能性があるということです。また、パスワード等の一部も流出したということで、各方面に動揺が広がっています。以下、この件に関する対応策と、今後に活かすべき教訓を紹介します。
まずはチェックを
あなたのIDが流出してしまったかどうかをチェックするサービスをヤフーが提供しています。お使いのヤフーIDでヤフーにログインした上でこちらにアクセスするだけです。
もし流出した恐れがあると表示された場合は、直ちにパスワードの変更をおすすめします。 今回はパスワードも流出した可能性があるということなので、あなたのIDが第三者に乗っ取られてしまう可能性もゼロではないからです。
また、次の項目でも詳しく説明しますが、色々なサイトで同じIDとパスワードを使い回している方も多くいると思います。今回ヤフーIDが流出してしまった人の中で、他のサイトでもヤフーと同じID・パスワードを使用している場合は、他のサイトのパスワードもあわせて変更しましょう。特にネットバンキングなど、金銭が絡むものについては必ず変えましょう。
今後への教訓
ネット通販は年間5兆円規模に成長し、ネットバンキングも普及してインターネットとお金が密接に結びつき始めています。こうした状況を背景として、皆さんのIDやパスワードを狙ったネット犯罪は増加の一途をたどっています。
ID・パスワードの使い回しは危険!
フリーメール、ネットバンキング、ネット証券・・ インターネットを使っていると、様々なシーンでIDとパスワードを入力する場面があると思います。いくつものサービスを利用していると、入力するIDとパスワードの数も一つ二つでは済まないでしょう。ということで色々なサービスで同じIDとパスワードを使いまわしている人は少なくないのではないでしょうか。
こうした「使い回し」は大きなリスクを生みます。ヤフーのような信頼に値する企業でも膨大な数の流出事件を起こしてしまう時代なのです。情報はどこから漏れるかわかりません。IDやパスワードを使い回ししていると、一箇所の情報流出が他のところへも影響を与えてしまうリスクが生まれてしまうのです。フリーメールのIDとパスワードが流出、そのままネットバンキングのアカウントまで犯罪者に悪用される、ということも可能性としてはありえます。ID・パスワードの使い回しは避けましょう。
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