法人用スマートロックの比較【オフィス・店舗用】

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事務所・店舗にこそスマートロックを。


 スマートロックは事務所や店舗など、複数の人が出入りする場所でこそ真価を発揮します。その理由・魅力を解説した上で、実際の製品を紹介します。



オフィス・店舗でスマートロックを使うメリット


 まずは事務所や店舗にスマートロックを導入する「圧倒的な」メリットを紹介します。


鍵の管理が圧倒的に楽になる


事務所や店舗では鍵の管理が大変


 スマートロックはスマホ(従業員の私物でも可)や専用のICカード、あるいは社員証を「鍵」として利用することができます。


 それらの「鍵」の権限は、ウェブの管理画面から管理者の方がいつでも即時に操作することができます。入社した従業員に権限を与えるのも一瞬、退職した従業員の権限を取り消すのも一瞬です。


 出入り業者などに、一時的に鍵の権限を与えたい場合にも便利です。


防犯・セキュリティの向上


スマートロック導入で防犯も向上


 従業員が退職した際に、鍵の返却を催促するのに手間取った経験がある管理者の方も少なくないのではないでしょう。また、返却せずに音信不通になってしまうこともあるでしょう。


 スマートロックは与えた「権限」をウェブから簡単に解除できるので、退職した従業員の権限を解除するだけで鍵を開け閉めすることが不可能となります。管理コストを低減できるほか、防犯にも役立ちます。


 また、「誰」が「何時」鍵の開閉を行ったか記録します。そうした部分でもセキュリティ向上に貢献します。


導入コスト・ランニングコストが安い


スマートロック導入で経費節減コストカットも


 スマートロックはカード式や暗証番号式の一般的な「電子錠」と比べて、導入費用が圧倒的に安いです。スマートロックの導入費用は「0円」であるのに対し、電子錠は最低でも数十万円の費用が発生します。


 取り付けは簡単で、既存の鍵の上に強力な両面テープでスマートロックの装置を取り付けるだけ。自分で設置できるため工事費用も掛かりませんし、賃貸の場合はビルのオーナーの許可を得るハードルもかなり低くなります(きれいに剥がせる)


 ランニングコストについても、1台あたり月額5000円程度からとお手頃です。従業員のスマホを鍵として使えば、ICカードの電子錠で必要なICカードの購入費用も発生しません。


 物理的な「鍵」の場合、合鍵作成には1つ数百円から数千円の費用が掛かります。また、鍵自体を交換するには1万円前後の費用が掛かります。


法人用スマートロックの比較


 店舗や事務所で使える法人用のスマートロック(入退室管理サービス付き)を紹介します。


Akerun Pro


 ヤフー系や野村證券系のベンチャーキャピタルなどが出資するフォトシンス社の製品です。2500社以上の導入実績があり、ヤフーやエアアジア・ジャパンなどの大企業でも使われています。


Akerun Pro


費用
初期費用 工事費用 月額料金 最低利用期間
0円 0円 15000円〜 なし
鍵の種類
スマホ 専用カード 交通系IC その他 キー入力
500円/枚 社員証など
その他
入退室管理 権限の一時付与 最大登録人数 勤怠管理との連携
Webから 無制限

 FlecicaなどのNFCカードも鍵として利用できるので、専用カードのほか交通系ICやFelica搭載の社員証でも鍵の開け閉めが可能です。契約時にレンタルされるカードリーダーにカードをかざすことで登録できます。


公式サイトを見る

RemoteLOCK


 米国で27000代の導入実績を誇るスマートロック・システムです。
 暗証番号による解錠・施錠に特化しているのが特徴です。民泊物件ではこちらの方が使い勝手が良いでしょう。


RemoteLOCK


費用
初期費用 工事費用 月額料金 最低利用期間
35000円 3万円〜 2000円〜 なし
鍵の種類
スマホ 専用カード 交通系IC その他 キー入力
その他
入退室管理 権限の一時付与 最大登録人数 勤怠管理との連携
Webから 1000人

 


公式サイトを見る

カギカン


 ソニー系ベンチャーのQrio社の製品です。


Akerun Pro


費用
初期費用 工事費用 月額料金 最低利用期間
0円 0円 4980円〜 なし
鍵の種類
スマホ 専用カード 交通系IC その他 キー入力
その他
入退室管理 権限の一時付与 最大登録人数 勤怠管理との連携
Webから 200人

 テンキーによる暗証番号入力でも開け閉め出来る点がメリットです。もちろん、暗証番号は利用できる期間を細かく設定することが可能。


法人用でないモデルもおすすめ


 少ない人数が出入りする環境では、法人用でないスマートロックもおすすめです。初期費用として2万円前後掛かりますが、月額料金が発生しません。


Qrio Lock Q-SL2


 おすすめは2018年7月発売のQrio Lock Q-SL2です。
 競合品が解錠・施錠に2〜3秒という時間が掛かるのに対し、この製品は0.3秒と圧倒的に動作が早い点と、ドアの開閉を検知する方式の「オートロック」に対応している点がおすすめポイントです(他製品のオートロックは解錠からの経過時間をもって発動する)


quriokey.jpg


 スマホを鍵として使えるほか、「Qrio Key」という専用のリモコンキーも用意されています。鍵の権限は法人用スマートロックと同様にウェブで管理できます。誰が何時開け閉めしたかという履歴も確認できます。


 法人用サービスと比べて鍵権限を管理する機能の使い勝手などで劣ります。少ない人数での利用ならむしろ利便性はこちらの方が高いでしょう。


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スマートロックの解説記事


 スマートロックの詳しい解説はこちらの記事で。





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