- 2015年1月30日更新
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スマートウォッチの防水・防塵
ほぼ全てのスマートウォッチが防水・防塵機能をそなえています。ではこの防水・防塵はどれくらいまで耐えられるのでしょうか。以下、ユーザーの気になる疑問にお答えします。
スペック上の限界は?
腕時計だとよく「○○気圧防水」などと防水性能を表示していますよね。スマートウォッチでは「IP55」とか「IPX8」などと防水・防塵性能を国際規格に基いて表示していますが、これはどのように見たらいいのでしょうか。
「IP??」という表記は、コレ一つで防塵と防水の強さを表しています。IPの後に続く1文字目が防塵性能、2文字目が防水性能です。例えば「IP67」という表記の場合は防塵性能が「6」、防水性能が「7」を表しています。
「IPX7」や「IP6X」という具合に、数字ではなく「X」と表記されているものは防塵、もしくは防水性能がないことを表します。一文字目がXなら防塵なし、二文字目がXなら防水性能がないということになります。
ではこの等級はどう見ればいいのか、国際規格を以下にわかりやすくまとめます。
IPX5・・ホースで水をかけても大丈夫
IPX6・・ホースで強い水をあてても大丈夫
IPX7・・水深1mに30分沈めても大丈夫
IPX8・・7より厳しい条件(各メーカーで規定)
ん〜わかりにくい!
お風呂・サウナ・温泉にスマートウォッチは厳禁!
上記の防水に関する規格ですが、5〜35度の温度での動作を保証するものです。よって、それ以上・それ以下の温度の水につけた場合は何が起きるかわかりません。つまり風呂やサウナ、温泉のように40度を越える温度の水につける、というのは避けた方がいいです。電子機器の防水には、一般的にゴム製の部品を使います。温度が高い場所ではこのゴム製の部品が本来の性能を発揮できないばかりか、劣化を早めることにもつながるので、こうした環境で使うのはやめましょう。
プールは?
ではプールでの使用はどうか。一般的な温水プールの温度は25〜32度だそうです。なので温度的には防水の基準と照らしあわせて「問題ない」といえるでしょう。でもちょっと待った! 防水の検査は真水(水道水)での使用を前提としています。なのでプールのように塩素が強い水につけることは想定していません。
また、プールでは腕を激しく動かすこともありますし、1m以上の深さまで潜ることもあるでしょう。IPX8ならこうした動作にも耐えられると思いますが、IPX5やIPX6クラスのスマートウォッチでは正直怪しいです。IPX8のスマホの中には、川に潜水しながら使用しているシーンをCM(参考)で流しているものもあり、メーカー側もこうした使い方を想定して設計しているようです。
ただ、やはり電子機器ですので長時間にわたって水につけるのはできるだけ避けた方がいいです。