日本のインターネットサービスプロバイダが提供しているVPNです。

 スピードテストの結果は当サイトに掲載している中では「ワーストクラス」ではありますが、実際の使用感はむしろ快適とさえ感じます(ダウンロード速度は遅くなった実感アリ)

そんなセカイVPNを実機テストの結果をもとに詳しく評価します!

セカイVPNの評価(総評)

提供元は?

 1992年設立、日本のインターネットサービスプロバイダ(ISP)であるインターリンク社が提供しているVPNです。本社は池袋のサンシャイン60にあります。

 日本の会社が提供しているということもあり、サービスは全て日本語対応です。プロトコルもOpenVPNやIKEv2にも対応しており、信頼性という点では問題無いでしょう。

実測した通信速度

Ping値ダウンロードアップロード
セカイVPN30.8ミリ秒6.13Mbps16.39Mbps
ソフト無し11.0ミリ秒79.1Mbps68.21Mbps
増減19.8ミリ秒悪化92.3%悪化76.0%悪化

 L2TP方式で日本(IP所在地は大阪)に接続し、speedtest.net(at2wn)のスピードテストで計測した数値です。5回計測した平均値を掲載しています。

 有料のVPNとしては、とても悪いスコアです。他のサーバー、プロトコルで試しても同じような結果でした。

 使用感はそこまで悪くはなく、むしろ「なんでPing値の結果がこんなに悪いんだ?」と驚きがありました。ただ、使ってみてページの読み込みに少々時間が掛かるようになったので、ダウンロード速度が遅いのは実感を伴っています。まあ、スマホなら問題無いでしょう。

スピードテストの結果

接続先

 接続先は日本、アメリカ、ドイツ、台湾、韓国の5カ国です。

 日本のサーバーは10箇所用意されており、全て接続してそのIPを検索したところ、東京・神奈川・大阪がIPアドレスの所在地となっていました(大阪が多かった) ただ、同じ名前の接続先を選んでも毎回IPアドレスが変わるので、固定ではないようです。

見落としがちなデメリット

 セカイVPNは速度が遅いというデメリットの他に、もう一つ見落としがちなデメリットがあります。

 利用規約を見てみますと、BitTorrentなどファイル共有ソフトの使用が禁止なのは仕方ないとして、メールの送信が禁止という条項があります。

セカイVPNの禁止事項

 GmailやYahooメールといったWEBメールを使った送受信や、受信のみであればOKだそうですが、これは不便ですね。迷惑メール(スパムメール)を大量送信するのを防ぐための措置だと思いますが、他のVPNにはこのような規約は無いです。

機能の詳細

 各機能を詳しく解説します。

プロトコルの変更

 接続する際のプロトコルを選択することが出来ます。
 基本的に自分自身で選択する必要はありませんが、事情があって特定のプロトコルを使う必要がある場合などに便利です。

自動接続

 VPNコネクトマネージャーをインストールした場合に、PCの起動時にソフトを自動で立ち上げ、更に自動でVPNに接続するように設定することができます。初期設定ではいずれも無効になっています。

設定画面

セカイブラウザ

 セカイVPNを契約すると無料で使えるブラウザです(WinとMacに対応)

 PCに別途「セカイブラウザ」をインストールし、セカイVPNのユーザー名とパスワードを入力するだけで使えるので楽ちんです。

 プロトコルの選択画面や接続先の選択が無い分、こちらの方が初心者の人でも利用しやすいでしょう(ただし接続先は日本のみ、保護するのはブラウザの通信のみ)

セカイブラウザ

購入・価格

3台・1ヶ月
価格1080円

最初の2ヶ月は無料で利用できます(無料期間中に解約すれば無料)

クレジットカード払い、口座振替払いに対応。