スティックPCには消費電力が低く「省エネ」というメリットもあります。では、どれだけ省エネなのか実機をワットモニターで計測した結果をもとに解説します。

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スティックPCの消費電力の計測結果

DG-STK4D
Atom x5-Z8550
DG-STK5S
Celeron N4000
アイドリング3W台2.6~7W
Youtube動画再生(HD画質) 3.1~4.8W
Youtube動画再生(4K画質)5~6W台 5.1~7.3W

高負荷時でも10W以下と、低消費電力です。最近の高性能なデスクトップPCは最大100W程度までいくので、10分の1の消費電力で済みます。

電気代も安い

消費電力が低ければ、当然電気代も安いです。

例えば5Wで24時間連続稼働した場合の電気代はわずか3.24円です(27円/kWhで計算) 1ヶ月つけっぱなしでも97.2円で済みます。

スティックPCはなぜ低消費電力なのか

スティックPCが低消費電力を実現している理由を解説します。

CPUが低消費電力

ほとんどのスティックPCは、タブレット(モバイル用)もしくはノートPC用の消費電力が小さなCPUを搭載しています。モバイル端末はバッテリーを内蔵して持ち運びを想定しているため、消費電力の小ささが必須となります。

スティックPCの基本構造はそうしたモバイルPCやタブレット譲りであるため、それらの端末と同じように消費電力が低くなっています。

その他部品も低消費電力

スティックPCはとにかく小さいので、各種部品もデスクトップPCと比べて小さいです。

例えば冷却ファンの直径は4cm程度と、一般的なデスクトップPCの半分以下のサイズです。サイズが小さければモーターも小さくて済むため、その分消費電力を抑えることが出来ます。

小ささ故の低消費電力といえる部分もあります。

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