スティックPCをビジネス用途などで使う場合、WordやExcelがちゃんと動くのか心配する声があります。実際に使えるのか、レポートします。

結論:インストール出来るし使える

結論から言えば、スティックPCであってもOfficeはインストール出来ますし使うことができます。

家庭向けOffice Home2019のシステム要件は以下のとおりです。

1.6GHz/2コア以上、メモリ4GB ハードディスク4GB以上

この要件だと、一部モデルが特にメモリー4GBという条件を下回ってしまいますが、「使える」スティックPCもあることが分かります。

スティックPCはタブレットPCと同等のスペックですが、タブレットでもWordやExcelを使っているビジネスマンがいるように、スティックPCでも使おうと思えば使えるわけです。

注意点も。

スティックPCでOfficeを使う上で注意点もあります。

容量の問題

多くのスティックPCのストレージ容量は32GBですが、ここにはPCを動かすためのOSなどのデータも含まれます。いくつかのスティックPCを実際に見てみると、初期状態で容量の残りが20GB程度というものがほとんどでした。

18.8GBしか残量が無い

一方、Microsoft Officeのシステム要件はハードディスクの残量が4GB以上ということなので、スティックPCにインストールすると容量に余裕が無くなります。

officeをインストールする場合は、その他のデータはmicroSDや外付けHDDなどの外部記憶媒体に保存することをおすすめします。

関連記事:スティックPCでも外付けHDDは使えるの?

Office搭載モデルは皆無

家電量販店などで売られているノートPCやデスクトップPCは、Office付きで販売されているものが多いです。しかしスティックPCで「Office搭載」のものは皆無と言ってよいでしょう。

必要な場合は自分でインストールする必要があります。自分で購入すると、例えばAmazonでダウンロード版が約3万円で売られており、スティックPC本体よりも高価です。

快適に使えるかは別問題

スペック要件を満たしていても、快適にサクサク動くわけではありません。特にスティックPCで「標準的」な性能のモデルは、簡単なネットサーフィンですらフリーズすることがあります。

core m搭載のハイスペックなスティックPC

快適に使うのであれば、ノートPC級のスペックをもつCore m搭載のIntel Compute StickなどハイスペックなスティックPCを選ぶか、あるいはスティック型にこだわらずに「超小型PC」を選んだ方がハイスペックかつ値段も安く抑えられるのでおすすめです。携帯しないのであれば超小型PCが良いでしょう。

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