インテルのベアボーンキットを、ドスパラが組み立てて販売している機種です。箱から出すだけでPCとしてそのまま使えます。

 コートのポケットにも入る圧倒的な省スペース性と、ファンレスではないものの高い静音性が魅力の一台です。

 姉妹機種NUC-K3Hと一緒にドスパラからお借りすることが出来たので、比較も交えながらレビューします。

動作感・使用感

使ってみて感じた細かな感想を紹介します。

動作感

 Core i3 7100Uにメモリー4GBというスペックなので、ネットサーフィンやメール、動画再生といった一般的な用途は難なくこなせます。Edgeでタブを10個開いても、問題無く動作しました。

モニター背面に取り付けてみた

 車に例えるならトヨタのアクアといったところでしょうか。パワーがあるわけではないものの、一般的なユーザーなら一般道も高速道路も問題無く走れるという感じです。

 更に余裕をもたせるなら、注文時にメモリーを8GBに増量するか、パワフルなCPUを搭載した上位機種「NUC-K5」がおすすめです。NUC-K5になると数万円高くなるので、当機種のメモリー増量がコスパが良いと思います(5千円程度)

静音性は?

 ファンレスではないため「完全無音」ではないものの、モニター背面に取り付けて常識的な距離まで離れると、無音の部屋でもファンの音はほぼ聞こえません。エアコンや扇風機が付いていれば完全にかき消されるでしょう。

 普段のレビューではファン音を動画で撮影していますが、マイクで集音できないほど静かだったので割愛します。音質としては不快な周波数ではなく、風の音がかすかに聞こえるような感じです。

17インチモニターに取り付けてみた

モニター背面に取り付けて3時間半ほど連続使用(Youtubeで動画を連続再生)したところ、本体が「ほんのり」と暖かくなっていました。熱対策としては通常の使用であれば特に心配いらないでしょう。

消費電力の実測値

 ワットモニターで計測した結果は以下の通りです。

シチュエーション消費電力
アイドリング時
(CPU使用率0%)
6W程度
YoutubeでHD画質動画を
フル画面再生
10~15W程度
長時間経つと6Wまで低下
高負荷時
(CPU使用率100%)
17W少々

 YoutubeでHD画質の動画を3時間連続で再生し続けたところ、消費電力量は0.2kWhでした。平均10~20Wといったところでしょうか。ノートPC用の低電圧版CPUにSSDを搭載しているので、低消費電力です。

NUC-K3Hとの比較

右がNUC-K3H

 似たような見た目、似たようなスペックで「NUC-K3H」という機種があります。今回は一緒に借りることが出来たので、その違いについても簡単に触れて終わります。

 主な違いは、以下の4点。

・値段 →Hの方が安い
・大きさ→Hの方が大きい
・静音性→無印の方がやや静か
・ストレージ→無印はSSD標準 HはHDD(SSDに変更可)

 「H」の方が大きくてファンの音が微妙に大きい反面、値段が数千円安いです。ただ、無印が小さすぎ・静か過ぎなので「H」でも十分小さいですし、かなり静かです。USBなど端子の数は一緒です。

 詳しくは以下のレビューもご覧ください。

関連記事:ドスパラNUC-K3Hの実機レビュー

外観

本体を斜め上から
端子類はノートPC以上に充実
反対側の側面にもUSBなどが
本体背面

同梱物・外箱など

外箱は牛丼の持ち帰り弁当くらいの大きさ
保管しても邪魔にならない
VESAマウントブラケットや電源プラグなどが付属
VESAの取り付けにはプラスドライバーが必要
付属のマウス・キーボード