PCを狙った「偽警告」にご用心

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偽警告が急増中!

Windowsの重要なセキュリティ警告

・PCがウイルスに感染しています
・不審なアクティビティを検知しました
・Windowsセキュリティの警告


 といった「警告画面」が表示されるケースが多発しています。警告音が鳴り響いたり、電話を掛けるよう要求してくるものもあります。こうした「偽警告」を詳しく解説していきます。



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「警告画面」の実例


 PCを狙った警告画面の実例をご紹介します(いずれも私が遭遇したもの)


マイクロソフトを騙ったもの



 片言の日本語のアナウンスで
 コンピューターにウイルスがインストールされている。
 個人情報流出の恐れがある。
 指定の電話番号に電話しろ。


 と「警告」してきます。
 何かボタンをクリックすると、「ピーピー」という警告音が鳴り、印刷画面に遷移します。



 以前は片言の日本語のアナウンスで、画面もどことなく偽物っぽい感じがありました。ですが最近のものは片言でない日本語のアナウンスを使うなどクオリティが向上しており、とても騙されやすくなっています。



 また、ウイルス検出の亜種として「プロダクトキーのライセンス認証をしてください」というメールが送られてくるものもあります。詳細は以下の記事で。


Googleを騙ったもの


Googleがウイルスを検出したとされる画面


 新しいウィンドウが全画面で表示され、「Googleがウイルスを検出した」と表示されます。「アンチウイルス」をダウンロードするように指示しています。


警告は全てウソ! 完全無視でOK


 断言しますが、こうした「警告」は全て嘘です。


 ウイルスに感染しているか否かに関係なく、アクセスした人全てに同じ「警告画面」を表示しています。
 ページ自体は別のサイトにリンクとして仕込まれているものなので、そこにアクセスしただけ(もしくは何かのリンクをクリックしただけ)でこうした「警告画面」が全ての人に対して表示されるようになっています。


こうした警告画面は無視するに限る


 マイクロソフトやGoogleと言われると不安になると思いますが、サイトのURLが両社の正規のものでないことからも分かる通り、名前を勝手に使っているだけです。


 マイクロソフトを騙った警告サイトのドメイン情報を確認しましたが、インド人の名前でフランスで登録されたものだと分かりました。


「警告」に従うことで被害に遭う可能性も


 警告に表示されている指示に従うと、何らかの被害が発生する可能性があります。


可能性1 お金を騙し取られる


 上で紹介したマイクロソフトを騙った実例のように、電話番号が掲載されているものは注意が必要です。


お金を騙し取られる危険性も


 毎日新聞(2016年11月14日)が報じたところによれば、指定の番号に電話をすると女性のオペレーターが出て、サポートのため遠隔操作ソフトをインストールするように要求されるそうです。そのソフトをインストールすると、ファイルを開くなどの調査をしているふりをした後、ウイルス削除の手数料として2〜4万円を請求されたそうです。


 遠隔操作ソフトをインストールしているわけですから、個人情報を抜き取られるなどの被害に遭う可能性も考えられますね。


可能性2 ウイルス感染や個人情報流出


 2つ目の実例のように「アンチウイルスソフト」のインストールを促してくる事例については、指示されたソフトをインストールすることで本当にウイルス感染する可能性があります。インストールしたソフトの中にウイルスが仕込まれていないとも限りませんから、注意してください。
 ウイルスに感染することで、個人情報が流出する危険性があります。


個人情報を盗まれる危険性

ウィンドウが閉じない時の対処方法

ウィンドウを閉じることが出来ない場合の対処方法

 こうした偽警告の中には、ウィンドウを閉じることが出来ないものもあり、非常に迷惑です。
 そんな時の対処方法は以下の通りです。


1.ページのテキトーなところを何度かクリック
 最初からブラウザのダイアログが表示されている場合は、OKをクリックする
  注)ページに表示されている「OK」は絶対にクリックしないで!


2.ブラウザに「このページによるダイアログを表示されない」といった
 画面が出たら、チェックを入れてOKをクリックする

 サイト内にも同様の表記がある場合もあるので、厳重に注意してください


警告画面を閉じられない時


3.警告画面のタブ、もしくはウィンドウを閉じる
 たぶんこれで閉じられるはずです
 画面下のツールバーから閉じてもいいです


 なお、全画面表示になってしまった時はキーボード左上の「ESC」キーをクリックしてください。


 最近のものはそれでも閉じられないので、そんな時はタスクマネージャー(画面下端あたりを右クリックで表示)からブラウザを強制終了すると消えますよ。


対策ソフトは?


 こうした偽警告詐欺に遭遇する機会は依然として減る気配を見せません。では、セキュリティソフトなどでブロックすることは出来ないのでしょうか。


ウイルスバスター  ウイルスバスターの2018年版には、こうした「偽警告」への警告機能が追加されました。偽警告に騙されて電話を掛け、被害に遭ってしまうのを防ぐための機能で、偽警告自体をブロックするものではありません。


 私が実際に一つの偽警告を開いて試したところ、残念ながら本機能で検知することは出来ませんでしたが、ウイルスバスター自慢の「危険サイト検知」の機能の方でブロックし、偽警告の迷惑な画面をブロックしてくれました。


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スマホでも要注意


スマホの偽警告画面


 こうした偽警告画面は、スマホでも多く確認されています。
 以下の記事で詳しく解説しているので、こちらもあわせて確認してください。




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