「○○ウイルスを検出した」という宣伝が無意味な理由

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意味の無い宣伝が人々を惑わす


 ウイルスや不正アクセスが世間の話題になることがあります。そして、そうした事件に便乗する形で自社製品を優位に見せようとするセキュリティソフトメーカーが必ず出てきます。


 弊社製品は○○ウイルスをいち早く検知しました!
 ××事件で攻撃を未然に防ぎました!


 といった宣伝が、次々に生まれます。しかし、そうした個別のウイルスやセキュリティ事案を「防いだ」という宣伝を見て、その会社の技術力が高いだとか、セキュリティ性能が高いと理解するのは早計です。その根拠をお示ししたいと思います。


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過去の実例


 詳しい話に入る前に、過去に話題になった幾つかの事例を簡単にご紹介します。


会社名 時期 内容
ESET 2005年 価格.com改竄事件でNOD32だけがウイルスを検知
カスペルスキー 2015年 vvvウイルスをカスペルスキーのみが検知
FFRI 2015年 日本年金機構を狙ったウイルスをFFRIが検知可能

 ネットで話題になった代表的な事案を挙げてみました。
 2005年当時、私は中学2年生だったと思いますが、価格コムの一件を見てESET(当時はNOD32という名前)を買いに行った思い出があります(´・ω・`)


 当時ESETを選んだのは間違いではなかったと思っていますが、こうした「宣伝」に踊らされて碌でも無いソフトを買ってしまう人が出てこないように、以下で詳しく解説していきますね。


防がれた攻撃は「氷山の一角」


検出できたウイルスは氷山の一角に過ぎない

 冒頭でも紹介した通り、個別のセキュリティ事案を防御した、という宣伝には大した意味はありません。それはなぜかと言うと、新種のウイルスは1.5秒に1つという驚異的なペースで生み出されているからです。


 トレンドマイクロ(ウイルスバスターの会社)が調査したところによると、2010年に見つかった新種のコンピューターウイルスは実に2千万種類。つまり、1.5秒に1種類が生み出されているという計算になります。


 たった1種類のウイルスを防ぐことが出来たからといって、それは「2千万分の1」に過ぎないのです。もちろん、手の込んだ攻撃や流行するウイルスから防御出来ることは大切なことではありますが、たった1種類防げたからといって、残りの1999万9999種で被害に遭ってしまったら意味がありません。


宣伝に惑わされないためにやるべきこと


評価機関のウイルス検出率テストこそが唯一の判断材料

 セキュリティ対策で大事なのは、「ウイルスをどれだけブロック出来るのか」という点です。


 これを判断する材料として唯一有効な手段は、ウイルス検出率を調査している中立な団体が発表している、ウイルス検出率テストの結果を見ることです。


 たまに、「あのセキュリティソフトを使っていたけど、ウイルスに感染した。だからあのソフトはダメだ」という口コミが拡散することがありますが、一個人が遭遇するウイルスなど数に限りがありますから、そうした個別の意見に意味はありません。それどころか、メーカー同士の汚いネガティブキャンペーンの一環である可能性すらあります。


 何千、何万ものウイルスの検出の可否をテストしている、各調査機関の結果こそが、セキュリティソフトの性能を推し量る上で参考になる唯一の情報です。まあ、評価機関のテストも完璧ではありませんが、現状では最良だと思います。




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