アバスト プレミアの評価レビュー

アバスト プレミアの管理画面

世界シェア1位の実力は?

 チェコに本社を置く、AVAST Softwareの製品です。アバストはWindows向けセキュリティソフトで世界シェア1位で、日本でも「無料セキュリティソフト」として有名です。無料版は、今回紹介する「プレミア」を買ってもらうための試供品として提供されているもので、当然有料版よりも機能が大きく制限されています。今回はフル機能で使える有料版の中でも最上位の「プレミア」を評価します。

ウイルス検出率 動作の軽さ 購入・無料体験版
99.2%

まずまず
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アバスト プレミアの評価(総評)


セキュリティ性能


セキュリティ性能(安全性)は?  トータルで見たセキュリティ性能は上位と言えます。


 ウイルス検出率が高いのは当然のこととして、脆弱性対策機能(詳細は各機能の説明にて)が充実しているため、最近急増している脆弱性を悪用した攻撃にもいち早く対応出来ます。ウイルス対策ばかり注目されがちですが、それと同じくらい重要なのが脆弱性対策です。脆弱性対策については全ソフトの中でもトップ3に入るほどの出来と評価します。


動作の軽さ


評価方法
起動時間 WEBサイト
5ページ同時読込
アバスト プレミア 42.64秒 8.74秒
ソフト無し 35.31秒 6.31秒
増減
+20.74% +38.44%

動作の軽さは?  2016年6月に大幅な改良が加えられ、大きく改善しました。以前のアバストはやや重いソフトでしたが、アップデート後は 「まずまず快適」に使えるレベルになっています。


 ただし、セキュリティソフト無しの状態と全く変わりなくサクサク動く、と言えるほどではありません。ソフトの起動で若干もたつきが見られるなどの負荷感はありますが、上表のテスト結果ほど実際の使用感は悪くありません。多くのPCで問題なく使える軽さです。



購入・価格一覧

1台/1年 5980円
1台/3年 10780円
3台/1年 8480円
3台/3年 15180円
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 値段はお高めです。
 ちなみに、脆弱性対策が出来るのは最上位の「プレミア」のみです。「インターネットセキュリティ」や「プロアンチウイルス」は対応していないのでご注意ください。正直な話、アバストの有料版で買う価値があるのは「プレミア」だけです(それだけ脆弱性対策機能が魅力的) プレミア以外を買うなら他のソフトを選んだ方がいいです。


以下、詳細な解説が続きます

各機能の詳細・評価


ウイルス・スパイウェア対策


AV-TEST
2016/3-4月
AV-Comparatives Virus Bulletin
2016/6月
Real-World Reference Real-World
2016/6
File Detect
2016/3
既知ウイルス 未知ウイルス
99.1% 99.9% 98.5% 99.4% 91.2% 62.4%

他のソフトと比べる → ウイルス検出率ランキング

 冒頭でご紹介した通り、複数の調査機関のテストで優秀な成績をおさめています。未知ウイルスの検出能力はやや平凡な結果となっていますが、まあ充分な成績でしょう。
 ウイルスを検知した時の警告音が大きいので、音量には注意してください。真夜中に鳴るとけっこう怖いです。


アバスト プレミアのアンチウイルス・スパイウェア


脆弱性対策(ソフトウェア更新)


 最上位の「プレミア」のみの機能です。


 脆弱性というのは、ソフトやOSにあるセキュリティ上の欠陥のことで、様々なところで毎日のように発見されています。脆弱性が発見されると、その欠陥をつぶすために「更新プログラム」が提供されますが、多くのユーザーは更新プログラムの提供に気づかなかったり、面倒だからと更新を放置しています。


アバスト プレミアの脆弱性対策(アップデート漏れ検知)


 脆弱性は日々、様々なソフトやプログラムで発見されています。一つ一つに対応していくのは大変ですが、アバストを使えば簡単です。PC内をスキャンし、脆弱性がある恐れのあるソフト(=更新プログラム未適用のソフト)を一覧で表示します。更新漏れがあった場合は、スキャン結果の画面をワンクリックするだけで一度に全て対策することが出来ます。


 同様の機能はカスペルスキーマカフィーPC Maticなど一部のセキュリティソフトでも導入されています。ウイルス対策と同じくらい大切なことなので、他のセキュリティソフトにも広まってほしいものです。


ファイアウォール


 ネットワークを通じた外部からの攻撃を防ぎます。


 アバスト管理画面からファイアウォールを一時的に無効にしたところ、ウェブサイトの表示が体感出来るほど早くなったように感じました。通信速度の方は以下の通りです(5回計測の平均値)


ファイアウォール
有効
ファイアウォール
無効
62.7Mbps 79.4Mbps

危険サイト対策


アバスト プレミアの危険サイト対策

 FirefoxやChromeといったブラウザに、アバストのアドオンを追加します。検索エンジンの検索結果画面にサイトの安全性を表示したり、今閲覧しているサイトの安全性を画面右上に表示して知らせてくれる機能です。フィッシング詐欺サイトや、迷惑な広告サイトの検知、トラッキング(情報の追跡)をブロックといった効果を狙ったものです。


アバスト プレミアの危険サイト対策

 ただ残念なことに、これを有効にするとページの表示が遅くなります。上で紹介している動作の軽さのテストは本機能を有効にした状態で実施して「8.74秒(5ページ同時に読み込んで計測)という結果ですが、本機能を無効化した状態では「7.03秒」となりました。セキュリティソフト無しで計測した「6.31秒」には及ばないものの、動作に影響を与えていることが分かります。


 最近はブラウザ自体の危険サイト対策機能や、検索エンジンからも締め出しが強化されていますから、動作に不満に感じる場合は無効化してよいと思います。


サンドボックス


 信頼出来ないソフトウェアを起動する時に使う機能です。
 サンドボックスとは、PC内の限られた領域内だけで特定のソフトを動かせる仕組みです。万が一、リスクのあるプログラムを動かしてもPC全体に被害が及ぶことを防ぐことが出来ます。


アバスト プレミアのサンドボックス


セーフゾーンブラウザ


アバスト プレミアのセーフゾーンブラウザ  ChromeやFirefoxといったブラウザとは別に、アバスト独自のブラウザが用意されています。このブラウザを利用することでセキュリティが向上すると謳われていますが、使い勝手が悪く動作も遅いので実用性は低いでしょう。広告のブロックがメインなので、セキュリティ向上の効果も小さいです。


 また、セーフゾーンブラウザの一機能として「バンクモード」というものがあります。他のセキュリティソフトで「ネットバンキング保護」などと呼ばれているのと同じもので、ネットバンキングをより安全に使える機能です。バンクモードを起動中は、他のプログラムを一切動かせないようにロックが掛かります。


アバスト プレミアのバンクモード


 ESETカスペルスキーでは、通常のブラウザで銀行のサイトにアクセスすると、自動でバンクモードが起動します。アバストのバンクモードは利便性が低いと言えるでしょう。


ブラウザクリーンアップ


 ブラウザに知らず知らずにインストールされてしまっている、余計なツールバーやアドオンを検知する機能です。検知されたプログラムは、アバストの管理画面から簡単に削除できます。


アバスト プレミアのブラウザクリーンアップ


パスワード管理


アバスト プレミアのパスワード管理機能

 ブラウザなどに保存されているパスワードを、アバストで一括して管理する機能です。一つのマスターパスワードで、様々なログイン情報を一括管理出来ます。
 メリットとしては、複数の異なるブラウザや、デバイス(スマホ等)ともパスワードを共有出来るという点があります。自宅PCのFirefoxで登録したパスワードを、同じPCのChromeや自分のスマホでも呼び出すことが可能です。

関連記事 → セキュリティソフトのID・パスワード管理機能とは?

 また、保存されているパスワードの安全性を診断する機能もあります。


アバスト プレミアのパスワード安全診断



他のソフトを見てみる


総合セキュリティソフトの比較

掲載数が国内最多 セキュリティソフトの機能や性能を比較できます

アバスト プレミアと比較したいソフト


カスペルスキー

 性格が似ているのは、カスペルスキーあたりでしょうか。動作の軽さではほぼ互角、セキュリティ性能では未知ウイルスの検知能力でやや負けているかな、という感じです。人と違う、新しいソフトを試してみたいという中級者以上の人にはアバストがおすすめです。






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