セキュリティ対策はどうして必要なの?

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いくら対策しても防げない でも・・

 どんなに評判のいいセキュリティソフトを使っていても、どんなに気をつけていても、ウイルス感染などの被害を完璧に防ぐことは出来ません。実際、対策が進んでいる中でもネットバンキングの「不正送金」の被害は30億円を突破(2015年)し、過去最高を更新し続けています。
 それなら、もうセキュリティ対策なんか必要ないのでは? と思う人もいるでしょう。そんな人のために、この記事を書きます。




セキュリティ対策は「言い訳」に使える

 いきなり暴論になりますが、万全なセキュリティ対策は何か被害が起きた時に「言い訳」に使うことができます。分かりやすい例を挙げると、ネットバンキングの不正送金被害の「補償」があります。実は、常識的な範囲でちゃんとセキュリティ対策をしていたにも関わらず、不正送金の被害に遭ってしまった場合は、銀行が被害額を補償してくれます。


年度 補償率
平成24年度 94.1%
平成25年度 99.0%
平成26年度 94.3%
平成27年度 97.9%

 上の表は、全国銀行協会が集計した、不正送金被害への補償が行われた率を示したものです(出典) 不正送金の被害に遭っても、90%以上の確率で補償が受けられるということが分かります。一方で、被害に遭っても補償が受けられないケースも、割合としてはわずかですが存在しています。この差は何なんでしょうか?


対策が不十分だと、補償が受けられない

 多くの場合、不正送金に対して銀行が補償を行います。しかし、ユーザー側に大きな過失がある場合は補償が行われません。その「過失」というのは、ネットバンキングにおいては言うまでもなく「セキュリティ対策」に関するものです。例えば三菱東京UFJ銀行では、サイト上で注意喚起をしています。以下、抜粋です。

三菱東京UFJ銀行の補償対象外事由抜粋


 ここに書いてあることが守られていない場合、不正送金の被害が起きても補償が受けられない可能性が考えられます。




何かあった時のための対策でもある

 もうお分かりの通り、セキュリティ対策には「被害に遭うのを防ぐ」目的だけでなく、「何かあった時に自分の身を守るため」という第二の目的があります。ちゃんと対策をしておけば、あとは大船に乗った気持ちでドンと構えていてOKです。


では、何をすればいいのか?

 必要な対策は、以下の通りです。


・セキュリティソフトの導入(期限切れに要注意)
・OSやソフトウェアの更新(脆弱性対策)
・怪しいサイトを開かない
・怪しいメールを開かない
・怪しいWiFiに接続しない(外出先で特に要注意)


 上記に加えて、スマホでは端末にロックをかけておくことも大切です。
 何をもって「怪しい」とするのかは難しいところですが、普段から不用心な行動は慎む、ということを肝に銘じておけば大丈夫です。実際、不審なメールに引っかかって不正送金被害に遭っても、補償を受けている人はいます。


大切なのは、被害の遭わないこと

 ちゃんと対策をしておけば、全然問題ないじゃん! と思ってしまった人もいるかもしれないですね。不正送金などの被害に遭っても、補償を受けられる可能性が高いのは事実です。しかし、補償を受けるためには警察や銀行などとのやり取りに、多くの時間を費やします。また、「本当に補償されるのかな?」と不安が募り、生活に支障をきたすかもしれません。くれぐれもご用心ください。




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