海外専用プリペイドカードのメリット・デメリット

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海外専用プリペイドカードのメリット・デメリット


 お金をチャージすることで、海外でクレジットカードと同じように使える「海外専用プリペイドカード」 現金やクレジットカードと比べてどのようなメリットやデメリットがあるのか、詳しく解説していきます。



海外専用プリペイドカードのメリット


 学生など未成年者の海外旅行や海外留学に、海外専用プリペイドカードを利用する人が増えています。利用者は、プリペイドカードのどのような点に魅力を感じているのでしょうか。


年齢制限が無い 中学生・小学生でも持てる


 海外専用プリペイドカードには、年齢制限の無いカードもあります。


 「高校生を除く18歳以上」という制限があるクレジットカードや、「高校生以上」という年齢制限があるデビットカードとは異なり、小学生や中学生でも持つことができます。審査もありません。


海外専用プリペイドカードは小学生・中学生でも持てる


持っていく現金の額を減らせる


 プリペイドカードを使う最大のメリットは、持ち歩く現金をできる少なくできるという点にあります。


 学生や未成年者が高額のお札を持ち歩いたり、レジで財布から取り出したりするのは、海外においては特に、とても危険なことです。最低限の現金はもちろん必要ですが、多額の現金を持ち歩くことは出来れば避けたいものです。


 プリペイドカードをメインに使い、少額のお札や硬貨だけを持ち歩くようにすればお金の管理も簡単。盗難などの大きなトラブルから身を守ることができます。


両替より手数料がお得


 日本円から現地通貨への両替は、手間がかかるうえ手数料がかかります。手数料が安い米ドルやユーロでも、片道で平均3%程度。中国元やポンドだと6%以上と高額です。


通貨 片道の両替手数料
(銀行・空港など)
米ドル 2.74%
ユーロ 2.93%
英ポンド 6.39%
中国元 6.3%
ブラジルレアル 18.84%
参考:外貨両替の知っ得情報NAVI

 海外専用プリペイドカードでも「為替手数料」が掛かりますが、0.8〜5%(カードによる)程度です。また、チャージしたお金は支払いの時に外貨に変換されるため、余った外貨を日本円に戻す時に為替手数料は発生しません。片道分の手数料でOKです。


盗難・紛失時のリスクが現金より低い


 現金の場合、盗難や紛失に遭ってしまうとお金が返ってこない可能性が高いです。


 海外専用プリペイドカードの場合、盗難・紛失に遭ったと気づいてすぐにカードを「停止」すれば、チャージした金額を保護することが簡単に出来ます。(ネットの会員画面、電話などで24時間手続き可)


海外専用プリペイドカードは現金より安全


 また、万が一悪用されたとしても、チャージした金額以上を使われるリスクはありません。限度額まで使われてしまう危険性があるクレジットカードと比べても、被害が出た場合の損害も小さく済むでしょう。


日本にいる家族が追加チャージできる


 プリペイドカードはチャージされた金額までしか使うことができないのですが、残高が足りなくなってしまった場合は日本にいる家族が追加でチャージすることができます。


 ただし、事前に手続きが必要な場合もあるのて注意してください。
 一度に全部使い切ってしまうことが心配な場合も、必要な分だけその都度チャージすることができるので安心です。


ヘルプデスクが色々助けてくれる


海外専用プリペイドカードはヘルプデスクが便利


 一部の海外専用プリペイドカードには「ヘルプデスク」という便利なサービスが無料で付いています。


 このヘルプデスクは、カードの利用に関する問い合わせはもちろんのこと、旅先で何かトラブルが起きた際などに、電話を使った簡易的な通訳をしてくれるなど、手助けをしてくれます。


 旅の「お守り」として、ヘルプデスクが使える海外専用プリペイドカードを持っておくと安心ですね。


海外専用プリペイドカードのデメリット


 では、海外専用プリペイドカードのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。


チャージする手間が掛かる


 利用後に請求が来るクレジットカードや、銀行の残高から直接支払われるデビットカードと異なり、プリペイドカードの場合は、使うお金を事前にチャージしておく必要があります。


 プリペイドカードにチャージするには、銀行窓口やATM、インターネットバンキングを使用して指定の口座に振込をしますが、時間帯によってはすぐにカードに反映されるわけではありません。余裕を持って振込手続きをしておくことが大切です。


チャージ、出金に手数料が掛かる


海外専用プリペイドカードは手数料が掛かる


 プリペイドカードにチャージするには、カードによっては「入金手数料」が掛かるものもあります(無料のカードも多い) それに加え、振り込む際の振込手数料も必要になります。頻繁にチャージをしていると、手数料だけでそれなりの出費になっていきます。


 また、カードの残高が残った場合、有効期限内であればそのまま持っていて、次回の海外旅行などのときに使うことも出来ますが、残高を引き出す場合は1回500円程度の手数料が掛かります。


 トータルで見て、空港などでの両替と比べてお得に済む場合も多いですが、使い方によっては両替の方がお得になる場合もあります。特に米国(米ドルは両替手数料が安い)での短期の滞在は要注意です。


盗難・紛失被害への補償が無い


 クレジットカードやデビットカードでは、カードを不正利用(偽造や盗難紛失による悪用)された場合、被害額を補償してくれるカードがほとんどです。


 一方、海外専用プリペイドカードではこうした不正利用への補償が無いのが一般的。何かあったと気づいたら、すぐにカードを停止する手続きをとりましょう。現金と違って「停止」できるものの、被害にあったら現金と同様にお金は返ってこない、ということですね。




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